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工場ラインでの金属異物除去の方式とメリット・デメリット

工場ラインでは、製造する製品の種類などにより、さまざまなタイプの金属異物除去装置が使用されています。
1種類の場合もあれば、複数を組み合わせているケースもありますが、この記事では工場ラインでよく活用されている異物除去の方式とそれぞれのメリットやデメリットについて解説していきます。

マグネットのメリット・デメリット

マグネットは、磁力によって金属異物を吸着して除去します。
マグネットを手作業でくぐらせたり、製造ラインの一角に設置したり、マグネットフィルターのようなパーツを製造機器に組み込むなど、さまざまなタイプがあります。

基本的には永久磁石として長く使い続けられるが利点です。
デメリットは、定期的に清掃をして吸着した異物を除去する手間がかかることや磁力が低下していないか定期的に磁力測定が必要な点です。

金属検出機アーム式のメリット・デメリット

金属検出機アーム式は、製造ラインで金属を検出すると、自動でアームが動き、検出した製品を排除ボックスなどに排除する方式です。

自動で排除してくれるので異物混入リスクを抑えられ、製造ラインは止まらずに流れ続けるので、生産性を低下させるリスクもありません。

機械が自動で排除するので、形状や品質がバラバラの製品の排除には向いていません。
そのため、同形状の製品を製造するライン向けです。
アームのタイミングや強さの設定を誤ると、適切に排除できないので調整も必要です。

金属検出機ベルトコンベア停止式のメリット・デメリット

金属検出機ベルトコンベア停止式は、金属が検出されるとブザーが鳴ることやランプが点滅して、製造ラインのベルトコンベアが自動停止するタイプです。

検出された製品は作業員が手作業で除去しなくてはなりません。
検出により製造の効率が落ちる点と作業員が除去を怠るといったリスクがあるのがデメリットです。
一方、形状を問わず利用しやすく、アームによる排除に不向きなデリケートな製品などにも活用できます。

まとめ

工場ラインでの金属異物除去の方式はいくつかあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
マグネットは、低コストで導入しやすく、幅広い金属の異物除去ができるメリットがある反面、清掃の手間や定期的に磁力測定が必要な点がデメリットです。

金属検出機アーム式は金属を検出すると自動で排除してくれるのがメリットですが、同形状の製品でないと誤検出をするおそれがあります。
金属検出機ベルトコンベア停止式は、金属を検出すると製造ラインが停止してしまい、生産性が落ちるとともに、自動で排除されないのでヒューマンエラーのリスクがあります。
一方、デリケートな製品をはじめ、さまざまな製品に適応可能です。

この記事の監修者

ケーケーマグネット株式会社

KK MAGNET 事務局

KK MAGNET株式会社は、培ってきたハイレベルな施工品質による高磁力磁石・金属異物除去磁力検査粉体輸送、省人化等の事業です。
プラントの設備設営に関するトータルな事業に関する高い技術を惜しみなく提供いたします。 本コラムはKK MAGNETが監修するお役立ちコラムです。

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