お役立ちコラムCOLUMN

KK MAGNET株式会社TOP > お役立ちコラム > 粉体搬送/粉体輸送 > 【回答付き】粉体搬送でよくある疑問点や質問

【回答付き】粉体搬送でよくある疑問点や質問

粉体搬送は、食品工場、医薬品工場、化学工場、コンクリート工場など、さまざまな業界で行われる工程の1つです。「新しく粉体搬送のラインの導入を検討している」「今ある粉体搬送工程を改善したい」と検討する担当者の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、粉体搬送に関するさまざまな疑問点や質問と、その回答についてまとめました。本記事を読めば、粉体搬送に関する注意点や粉体搬送装置の選び方などを確認できます。

【FAQ】粉体搬送でよくある質問や回答まとめ

粉体搬送について、よくある質問や回答を以下でまとめました。粉体搬送について知りたい方、粉体搬送装置の導入を検討されている方はぜひご覧ください。

  1. 粉体搬送装置にはどのような種類がある?
  2. 粉体搬送装置を導入するメリットは?
  3. 粉体搬送装置を導入するデメリットは?
  4. 粉体搬送においてよくあるトラブルは?
  5. 粉粒体の特性にはどのようなものがある?v
  6. 粉体搬送装置の選び方は?
  7. 粉体搬送装置の導入はメーカーへ相談すべき?

1.粉体搬送装置にはどのような種類がある?

粉体搬送装置には、粉体の搬送方式によってさまざまな種類が存在します。種類ごとに適した粉粒体の形状、粘度、搬送量、輸送経路などが異なるので、自社が取り扱う粉粒体や現場の既存機器、設置スペースなどに合うタイプを選択してください。

粉体搬送装置の主な種類

  • 吸引式(バキュームコンベア):真空ポンプなどで粉粒体を吸引して搬送するタイプで、設計の自由度の高く、異物混入リスクが低いといった特徴がある
  • スクリュー式(スクリューコンベア):らせん状の羽を回転させて粉粒体を押し出し搬送するタイプで、搬送速度の調整のしやすさ、混合・撹拌しながらの搬送といった特徴がある
  • バケット式(バケットコンベア):バケツやカゴ状のバケットに粉粒体を入れて搬送していくタイプで、定量搬送や粉粒体の形状維持に強いといった特徴がある

どの粉体搬送装置が自社に向いているかわからないときは、粉体搬送装置に強いメーカーに相談し、自社に合う粉体搬送装置選びや現場レイアウト設計などのサポートを受けることをおすすめします。

2.粉体搬送装置を導入するメリットは?

粉体搬送装置を導入するメリットは次の通りです。

  • 人力で搬送していた作業を自動化できるので、搬送の高速化やかかる労力の削減などにつながる
  • 人力では難しい大量の粉粒体を、遠くにまで搬送しやすくなる
  • 供給精度を上げられるので、定量搬送や粉粒体の計量ができる
  • 密閉構造にできれば、異物混入のリスクを低減できる

3.粉体搬送装置を導入するデメリットは?

粉体搬送装置を導入する際は、以下のデメリットをメリットと比較し、メリットが上回るときに導入の検討をすることをおすすめします。

  • 導入コストやメンテナンス等の維持費がかかる
  • 粉体搬送装置と粉粒体の相性が悪いとき、搬送時に粉粒体の形状が維持できない可能性がある
  • 導入によって新しい操作や定期的なメンテナンス作業が発生するので、従業員の教育が必要になる

4.粉体搬送においてよくあるトラブルは?

粉体搬送においてよくあるトラブルは、粉体搬送に使用する配管に関するものです。

粉粒体の粘度が高かったり配管内の流速が低かったりすると、配管途中で粉粒体が詰まってしまいます。配管が詰まると新しい粉粒体を送り込めなくなります。流速を速くする、配管を清掃する、粉粒体をまとめて送りすぎないといった対応が必要です。

一方で配管内の流速が速すぎると、粉粒体と輸送配管の接触が激しくなり、輸送配管が摩耗する可能性があります。粉粒体の硬度や配管の素材によっても摩耗度合が異なるので、摩耗が進まない工夫も必要です。

また、粉粒体自体のトラブルも少なくありません。輸送中の粉粒体の破砕・吸湿による品質低下や、異なる粉粒体の混合によるコンタミネーションの発生、搬送ルートミスによる誤投入などが考えられます。

粉体搬送装置の導入や粉体搬送工程の改善などを進める場合は、よくあるトラブルに加えて自社特有のトラブルの発生源・改善案をまとめ、トラブルが発生しない環境を目指すのがよいでしょう。

5.粉粒体の特性にはどのようなものがある?

粉粒体には、それぞれの種類ごとに特性があります。

粉粒体の特性によって適切な搬送ルートや粉体搬送装置が変わるので、取り扱う粉粒体の特性は研究開発や製造現場問わず、しっかりと共有することをおすすめします。

粉粒体で確認したい特性として挙げられるのは、粉粒体の大きさ、形状、滑らかさ、硬度、粘度、熱や湿度への耐性などです。

食品工場、医薬品、化学製品など少しでも粉粒体への異物・別原料の混入が大きな問題になる業界の場合は、コンタミネーション関係も確認しておきましょう。

6.粉体搬送装置の選び方は?

粉体搬送装置には、搬送方式などによってさまざまな種類が存在します。搬送する粉粒体に応じたタイプを選択しなければ、自社が求める導入効果を得るのは難しくなるでしょう。

例えば運びたい粉粒体に合わない粉体搬送装置を選んでしまうと、搬送配管での根詰まり、搬送用ポンプの故障、不適正な量の搬送などのトラブルにつながる可能性があります。

粉体搬送装置を導入するときは、導入前に現場でのヒアリングなどを基に現場の問題点を抽出し、その問題点を解決できる粉体搬送装置を選ぶことが大切です。粉体搬送装置を選ぶときは他にもスペック、対応できる粉粒体、価格、大きさなどもチェックします。

また、導入予定の粉体搬送装置の周辺に設置する設備機器との相性も、選ぶときに見るべき要素です。粉体搬送装置単体を見るだけでなく、製造現場全体に合うか否かの検討も重要になります。

7.粉体搬送装置の導入はメーカーへ相談すべき?

粉体搬送装置の導入についてわからないことがある、知識不足で適切な粉体搬送装置を選ぶことに不安があるという場合は、粉体搬送装置を取り扱うメーカーへ相談するのもおすすめです。粉体搬送装置の導入をメーカーへ相談するメリットは次の通りです。

  • 自社の状況や製品などの要素に応じた、最適な粉体搬送装置や搬送ラインを提案してくれる
  • 粉体搬送装置周辺の機器や治具の製作にも対応してくれるところもある
  • 粉体搬送装置の導入、据付、テストまで一貫して対応してくれる

弊社では無料相談・無料お見積りを致しておりますので、粉体搬送装置についての疑問点や質問があるときはぜひ一度ご相談ください。

まとめ

粉体搬送装置に関してよくある疑問点や質問、回答をご紹介しました。粉粒体を取り扱う製造現場において、粉体搬送の方法や粉粒体の特性は生産性に大きく関わる要素です。業務改善や生産性の向上を目指すには、粉体搬送の基本を確認しつつ、粉体搬送装置の導入といった施策が大切になります。

本記事の回答以外で粉体搬送について知りたい方は、粉体搬送装置や総合コンサルティングを担当する、弊社へお問い合わせください。

この記事の監修者

ケーケーマグネット株式会社

KK MAGNET 事務局

KK MAGNET株式会社は、培ってきたハイレベルな施工品質による高磁力磁石・金属異物除去磁力検査粉体輸送、省人化等の事業です。
プラントの設備設営に関するトータルな事業に関する高い技術を惜しみなく提供いたします。 本コラムはKK MAGNETが監修するお役立ちコラムです。

関連記事

AREA
対応エリア

金属異物除去対応エリア

全国対応

北海道地方
北海道
東北地方
青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
関東地方
茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県
中部地方
新潟県 富山県 石川県 福井県 山梨県 長野県 岐阜県 静岡県 愛知県
近畿地方
三重県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
中国地方
鳥取県 島根県 岡山県 広島県 山口県
四国地方
徳島県 香川県 愛媛県 高知県
九州・沖縄
福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県 沖縄県